2007年発売の写真集から、ダイジェスト写真ギャラリー 雁の群れがカムチャツカに旅立った、早春の朝 ブナ北限の地に遅い春が来た。ここでは新緑と桜が一緒に見れる。 校門横の桜は例年、五月の連休に満開になる。 休日の夕方の校庭。暖かな南風がそっと吹いていた。 田植えが終わった夕暮れ。カエルの声が聞こえていた。 マイナス30℃にもなる厳寒の地にも春がきた 畑の中にある小さな森でエゾリスに出会った この花が咲く頃、きれいな青空が広がる 校門横のリンゴの木。廃校になって白い花が咲いていた 緑の海を汽笛を鳴らしてSLすずらん号が走って行く。 夏至が近づくと光が強くなる。山間の田んぼに光が届いていた 菜の花畑が広がる街がある。あたり一面甘い香りが漂っていた レンガ倉庫横の親子サイロ。ここに立って何年? 麦の穂が風に吹かれて海の波のように優しく揺れる カタカタカタとトラクターの音、なんどのどかな音だろう 時刻は午後6時、空は風になびく白い雲、畑に白い花 札幌が見える丘の上にある1本の木。爽やかな初夏の風が吹いていた 晴れ上がった夏の日、牧草地の丘に車でのぼった「物思いにふける丘」 ここは、東京ドーム33個分の牧場。あの大きな牛がごま塩みたいだ カタンカタン、列車は無人駅を通過して、峠に向かって駆けていった 農村ではヘルメットをかぶって自転車通学 オホーツク海を望む岬には灯台が一つだけ、海から爽やかな風が吹く オホーツク海の青色は, きっと流氷の置き土産 夏の夕暮れ水の音が聞こえてきた、川面の中にアオサギがたたずむ 夏の終わりの夕焼けは空を焦がす色になる、翌日から必ず秋風が吹く 日本海に秋風が吹く、これから荒れる日が多くなる 黄金色になった田んぼ, 珍しく低い雲がたくさん浮かんでいた 空は高く澄んでいる。丘にいる馬のしっぽが跳ね上がった キツネが飛び上がった。 キツネはネズミを捕まえた 台風で増水した川の土手に水たまり、夕焼け空がもう一つ 秋の朝は霧に包まれる、五里霧中 秋の夕日はなんと美しい、牧草地の野菊が満開になっていた 北から渡り鳥が飛んできた。しばしの休息, また,南に旅立っていく 晩秋、カラマツは黄色に, 秋巻き小麦の緑が目に眩しい煌めき シャラン、シャランと川面を流れる氷の音が聞こえて来た 年が明けた、畑は雪に覆われた。夏とはまったく違う世界になる 道路脇にポツンと置かれた郵便ポスト,家まで足跡が点々と付いている 流氷が街にやって来た朝, 海岸の電話ボックスは凍り付いていた 根室海峡にも流氷が入った。潮騒の音が消えて、静かな朝がやってきた チクタクと時計が時を刻む。降ったばかりの雪が優しく積もっていた 北国の夕暮れは早い、家路を急ぐ人たちを乗せて列車が走っていく 日差しが少しずつ春を告げていた, 動物たちも少しずつ動き始めてた 残雪残る田んぼに雁の群れを発見, そう、遅い春を一緒に連れてきた 畑から雪がなくなった, 早春の農道は水を含んでフワフワしていた